3.11.2013

Manlay Sound - Fuzz (MK3 Clone) Coming Soon

 


 恐縮ではありますが、今回の文章はすべて告知&宣伝となります(笑)。まずは上の青い写真をご覧頂きたいのですが、スペイン・バルセロナ発のペダル・ブランド、MANLAY SOUNDの新製品をいち早くご紹介。既に何度も告知させていただいてましたが、なんとかやっと出来上がりました。TONE BENDER MK3のクローン・ペダル、その名もドンズバのFUZZです。まだ当方の手元には来ていないので、詳細な接写画像を貼ることができないんですが、スペインから送ってもらった写真がご覧のモノ、となります。

 MANLAY SOUNDではTONE BENDER MK1クローンの「65 BENDER」、MK1.5クローンの「66 BENDER」、MK2クローンの「SUPER BENDER」がありますが、じゃあ次は、というわけで当然の成り行きとして(笑)MK3クローンの開発に着手したわけです。もちろんこのモデルも、当方とMANLAY SOUNDのROMAN GILとの綿密な打ち合せの上に決定したブツでして、是非ともTONE BENDERファンの皆様にはお試し頂けたらな、と思っております。

 なぜ青なのか。いろいろ考えたんですよね。王道を採用するならシルバーの筐体で黒とかオレンジのペイントをしちゃえば、オリジナルのTONE BENDER MK3っぽくなるのはどなたにでもご想像できるかと思われますが、既にMANLAY SOUNDのペダル・ラインナップには銀色のエフェクターが沢山あるので「見た目をポップにしたい」とスペイン側から要望がありました。
 それと余談をひとつ加えるならば、ROMANが持っているオリジナルのMK3はCARLSBROというブランドのFUZZっていう青いファズでして(写真右:これもSOLA SOUNDがOEM製造したブツで、ペイント以外は全部MK3そのまんまです)、そんなことも関連して「MK3っていえば青いイメージなんだよなあ」と言われております。MK3で青、といえば、他にもPARK FUZZ(写真左)っていう例もありますし、ん、まあいいんじゃね?てことで青いMK3を作る事にしました。CARLSBROのブツは製品名が「FUZZ」だったので、MANLAY SOUNDのクローン・ペダルも名前はそのまま「FUZZ」とすることにしました。
 そしてこれも余談ですが、「FUZZ」ていうロゴの書体。これ、日本でも有名なPEZていうお菓子で有名なロゴです。可愛いでしょ? MANLAYのROMANクンは、あんなにオッサン臭い音楽好きで、見た目もオッサン風なのに(笑/でも筆者より年下です)、こういうなんだか子供っぽい可愛らしいデザインが好きなんですよね。ん、当方とて嫌いじゃありませんよ(今回のラベル・デザインは、当方ではなくROMAN本人がやりました。とはいえ当方と綿密な打ち合せの上に決定したデザインですが)。当方としても満足してます。

 実際のサウンド、それから回路の詳細なんかは改めて別の機会に細かくご紹介しようと思いますが、取り急ぎ、内部写真送れよ、とお願いして画像を貰いました。MK3はどうしても基板がデカくなってしまうので、それに伴い筐体もデカいものになります(とはいえ、同じMANLAY SOUNDのPRO BOOSTやTHE SOUNDと同じものですが)。ご覧いただけるように、ゲルマニウム・トランジスタ3ケ、それからゲルマニウム・ダイオード1ケが搭載されています。今回採用されたトランジスタはAC125が3ケ、となります。
 先ほどデザインのことを書きましたが、当然ではありますがビルダー本人として「音は完璧だ。大満足」というコメントを貰っています。日本に届いたら、その音なんかにも触れたいと思います。同時に、今急いでこの青いMK3クローン「FUZZ」のデモ動画を撮影してもらってます。そちらももうじき(おそらくPRO BOOSTのデモ動画と同時に)YOUTUBEにアップされるハズですのでお楽しみに。価格は次回のポスティングまでに決めておきます。



 もうひとつの告知ですが、でた、我ながらもうビョーキ。ご容赦下さい(笑)。デヴィッド・ボウイの新作発表にあわせて発売される、CROSSBEATの別冊ムック、その名もズバリ「DAVID BOWIE」に、当方は大量の原稿を執筆させていただきました。以前このブログでも「誌面に場所がないので、載せられない」とか言って、ロバート・フリップとボウイのエピソードを書いちゃいましたが、なんとか無理をして、結局一部をこのムック本に強引に掲載してもらっています(笑)。
 おそらく、日本の音楽雑誌/ムックの中で「デヴィッド・ボウイの12弦ギターはHARPTONE製だ」とか「ミック・ロンソンのファズは65年製のTONE BENDER MK1だ」とか「ロンソンのMARSHALL MAJORは初期型で2インプットだ」とか、そんな事が記事になったのは、史上初めてのことだと思われます。もちろん機材のネタだけではなく、ボウイが夢中になったゲイ・キャバレーの話とか、75年当時ボウイの体重は43kgだったとか、マーク・ボランの息子の生活費はボウイが全部出してたとか、そんなヨタ話も満載です。ちなみに、この本に72年ニューヨークで行なわれたボウイのライヴ写真がありますが、ミック・ロンソンが「ワウを先に/その後にTONE BENDER MK1を」繋いでる、ということが確認できる写真もデカデカと掲載されています。

 そして最後に(これはどこにも発表していないネタですが)小ネタをひとつ。ボウイの新作にも参加したNY在住のギタリスト、ジェリー・レナード氏は、もうボウイとの共演も10年以上になるベテランですが、彼はなんとMANLAY SOUNDの65 BENDERを所持・使用しています。ただしボウイの新作で65 BENDERを使ったかどうかは全くわからないのですが、本人が直接MANLAY SOUNDにオーダーし、購入しているのも事実です。とはいえ、このエピソードを知って喜んでるのは俺(筆者)とスペインのROMAN GILだけかもしれませんが(笑)。
 

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